サブスクリプション契約ってなに?

サブスクリプション契約ってなに? IT用語
サブスクリプション契約ってなに?

サブスクリプション契約について

電子マネーや電子決済が広まってきました。いろいろな支払いがインターネットからでもカンタンにできるようになって、商品の扱い方まで激変してきています。新しい常識が定着してきました。

今回は「新しい常識」のひとつ、「サブスクリプション契約」のお話です。

「新聞購読」や「Amazonプライム」と同じ!?

略して「サブスク契約」とも呼びます。ひと言で説明すると「料金を支払い、一定期間のサービスを受けられる」契約方式のことです。

サブスクリプションの由来は雑誌の年間購読や予約購読の意味で、身近なものでは新聞の定期購読があります。今どきでしたら「Amazonnプライムの会員になる」(一定額の課金で受けられるサービス)など、多くのサービスがこの契約方式での支払いになっています。

一般に、ソフトウェアやデジタルサービスでサブスクリプションとの言葉が使われます。「利用する権利を買う」もので、機械類でしたらリース契約とかなり近い意味合いです。

これまでは「買い取ってから使う」方式でした。対して「サブスク契約」はメリットの多いレンタルと言えます。

最新のものを購入して所有するのは、自分自身のステータスである種、メリットでしたが、この考え方は希薄になってきました。

そして現れた新しい「サブスク」という常識は、知らないと損をします。整理してみていきましょう。

今までの常識だった「買い取り形態」のデメリット

ソフト(アプリ)を買い取り、使っていると「バージョンアップ(アップデート)」のお知らせが、忘れたころに届きます。最悪な場合「古いものはサポート打ち切り」となり、アップデートの割引はあっても再び購入することになります。

特にクラウドに関わったサービスは、サポートの打ち切り「イコール」ソフトやアプリならば使用不能になることを意味します。まだ十分使えるのに! と、思っても再購入しか継続しつづける手はありません。

ソフトやサービスを提供する側も利益追求のみで、買いなおしとなるバージョンアップは行いません。不正行為を防ぐセキュリティー面で、新しい手口や進化に対応できなくなってしまった場合が大半です。

買い取り形態は、商品の売り買いをして終わりなのです。ある期間のサポートはあっても、商品そのものが新しくなったとき、新商品を提供してはくれません。悩ましい問題でした。

新しい常識「サブスク契約」がもたらすメリット

これら悩ましい問題を解決すべく現在、多くのデジタル関連のサービスから、ソフトやアプリが「サブスクリプション方式の契約」へ移りだしました。

契約期間内に限りますが「使う権利を買う」方式ですので、サービス提供会社がソフト(アプリ)のバージョンアップを行うと、その都度、新しいものを使うことができます。

契約の内容を更新するケースでも、新たに商品をまるごと購入するより断然、コストパフォーマンスが高くなります。

しかも契約期間中は、利用が無制限なサブスクリプション契約も増えています。音楽配信の定額サービスの場合、ひと月1000円で30万曲が聴き放題でしたら、1曲あたりの支払いは0.0033円となります。1曲1円未満になる計算です。

逆に買い取り形態のストリーミング(ダウンロード)販売サービスなどでは、1曲あたり数百円です。音楽が好きな方にはかなりお得に楽しめ、購入するよりコストパフォーマンスは圧倒的に高くなります。

メリットは音楽だけではありません。クラウドサービスとして提供されているソフト・機能類ならば、速くやり取りできるインターネットが使えると、どこからでも利用でき、契約内容によっては、複数のパソコン・機械で使える利便性まで備えています。

セキュリティー対策ソフトもこの契約が多く、1回サブスクリプション契約をすれば、複数台のパソコンにセットして使え、さらに期間内は自動的に更新できるものが一般的です。

もっとメリットを挙げると、Google社など無料でそこそこ使えるサブスクリプション契約を兼ねた、ユーザ登録の仕組みがあります。契約・登録をして区別用の「アカウント」を作れば、スマートフォンで観ていた動画のつづきを、パソコンで観ることなど、カンタンにできてしまいます。

注意点は「初期費用」と重大なデメリット

ただ「すべていいことだらけ」ではありません。確認しておかないと、逆に妙な支払いが発生してしまうケースもあります。とくに最初の契約時に発生する「初期費用」が、不必要なものまでセットにされていて高くされる場合。

多くは「オプション」契約など、不必要なものの契約欄にチェックがあり、意外と高額な支払いになってしまうケースです。契約や契約更新のときは、注意してください。また、契約期間と「更新」の設定も確認しましょう。

「1か月無料!」とうたっていて、それならばと契約したところ、「自動契約更新」にチェックがされていて、2か月目から自動的に支払いが発生していくサブスクリプション契約は一般的なのです。大手サービスでもこれは行われているので、「お試し」や「不必要」なときは必ず、チェックやそれら契約を変えたかどうか、確認が必須です。

加えて改めて覚えておきたいデメリットは「モノ」を持っていない点です。一見すると管理の手間がなくお手軽に思えます。

しかしクラウドサービスと同じく「インターネットでトラブルが発生したとき」利用不能になってしまいます。所有しているパソコンやスマートフォンに「モノ(商品)」が存在していないのですから、当然ですが。

きちんと「ダウンロード」してから使うサブスクリプション契約のモノも、契約期間内かどうか、契約の状態はどうかなどを「インターネット経由」で確認(アクティベーション)するタイプが多いです。モノをちゃんとセットしてあるのにインターネット・トラブルや、アクティベーションの失敗で使えない! なんて事態も起こります。

まとめ

サブスクリプション契約では、大半が読み放題や見放題で支払う料金が変わりません。そのため、音楽や映画、書籍などを含めて、あまり興味がなかった分野、サービスを試すチャンスとなります。同じ料金だからと試してみたら、新しいジャンルを開拓出来るかもしれません。

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