ディスプレイ(モニター)って何?
ディスプレイとは、パソコン本体で記憶・演算処理された結果を我々が目に見える形に表示する為の物です。パソコン関連機器としては、モニターとも呼ばれます。
ディスプレイはその画面からコンピュータより受信した情報を表示します。
ノートパソコンであればパソコンの上半身の部分、
一体型デスクトップパソコンであれば、パソコンの前面がディスプレイになっています。
ディスプレイの種類
液晶とブラウン管(CRTディスプレイ)
一昔前までは、ブラウン管タイプのディスプレイもありましたが、今販売されているディスプレイのほとんどが、液晶パネルを使用した液晶ディスプレイになっています。
普及して広まったのはここ10数年のことなので、中学生以下の子供たちは、ブラウン管ディスプレイ、ブラウン管モニター、ブラウン管テレビを知らないかも…(;・∀・)
ディスプレイの形状
ディスプレイの形状には、
- スクエア型(アスペクト比4:3)
- ワイド型(アスペクト比16:9 or 16:10)
の2つがあります。
・スクエア型(アスペクト比4:3)
横の長さと縦の長さが、4:3の比率になるように作られた正方形に近い形をしています。ワイド型に押されて最近では数が少なくなっています。
横幅が狭いので設置スペースを選ばない反面、表示できる情報量が少なくなります。
またワイド型と比較すると縦方向がやや広い為、ワープロソフトが見やすいといった特徴があります。
・ワイド型(アスペクト比16:9 or 16:10)
スクエア型と比較すると横幅が長くなっているので、その分設置スペースを必要としますが、Webを見ながらWord、Excelを開いたり同時に2つ以上の物を進めるのに最適です。
最近販売されている液晶ディスプレイは、ほとんどワイド型になっていますので、特にこだわりがなければこちらの形状の物をお勧めします。
※アスペクト比とは、画面の縦横の比率を表す言葉です。
解像度の違い
解像度とは、表示される画像の密度のことです。ディスプレイに表示される文字や画像は、すべてピクセル(画素)を呼ばれる点が集まって表示されています。解像度はそのピクセル(画素)と呼ばれる点の数を表し、解像度の数字が大きい程、画像をより精密に表示できます。
山下清画伯のちぎり絵は、ご存じでしょうか? あの緻密で色鮮やかに表現されているちぎり絵ですが、あの一枚一枚のちぎった色紙がディスプレイでいうところのピクセル(画素)を表します。一枚一枚の色紙が大きいくて数が少ないと、全体がぼやけたものになってしまいますが、一枚一枚が細かく量が多いとハッキリと細かく表現出来るようになります。
最近の液晶テレビでも、フルハイビジョンや4K、8Kなどと紹介されていますが、これも解像度の違いによるものです。
・フルハイビジョン 解像度 縦×横=1920×1080
・4K 解像度 縦×横=3840×2160
・8K 解像度 縦×横=7680×4320
テレビで例えると、フルハイビジョンに比べて4Kテレビは、2倍精密に表示できます。8Kテレビだとさらに2倍、フルハイビジョンと比べると4倍の精密さになります。
家電量販店のテレビコーナーで眺めると、画面表示の違いがわかりやすいかと思います。
パソコンのディスプレイも同様に解像度の数字が大きい方が、より鮮やかにより精密に表示出来るということです。
代表的なパソコンの液晶ディスプレイは、だいたい以下のようになっています。
- 縦×横=1280×720 アスペクト比が16:9でワイド型のディスプレイ
- 縦×横=1280×1024 アスペクト比が5:4でスクエア型のディスプレイ
- 縦×横=1366×768 アスペクト比が683:384(16:9に近い)ワイド型のディスプレイ
- 縦×横=1920×1200 アスペクト比が16:9でワイド型のディスプレイ
- 縦×横=3840×2160 アスペクト比が16:9でワイド型のディスプレイ
- 縦×横=7680×4320 アスペクト比が16:9でワイド型のディスプレイ
接続端子の違い
ノートパソコンや一体型パソコンには関係ありませんが、デスクトップパソコンの場合は、パソコン本体とディスプレイを専用ケーブルで接続する必要があります。
現在、主に使用されている接続端子は以下の5つです。
- VGA端子(アナログRGB端子)
- DIV端子(デジタル端子)
- HDMI端子(高精細度マルチメディアインターフェース)
- Thunderbolt・Thunderbolt 2・Mini DisplayPort
- DisplayPort
・VGA端子(アナログRGB端子)
VGAは3つの中では旧式規格の物でアナログ信号で画像のみを送るものです。
現在でも多くのデスクトップPCに付属している端子で、多くのコンピュータに汎用規格としてついていいます。
・DIV端子(デジタル端子)
DIVは上述したVGAより新しいもので、ややこしいことにタイプが2種類あります。
どちらのタイプかはコンピュータ本体の仕様にによって変わる為、パソコン本体側の形状で確認する必要があります。端子の形状も微妙に異なるので注意が必要です。
1、DVI-I
DVI-Iは映像をデジタル信号とアナログ信号両方送っているものです。
2、DVI-D
DVI-Dは映像をデジタル信号のみ送るものです。
HDMI端子
近年登場した接続端子で映像や音声などを1本にまとめてデジタル信号で伝送するものです。
VGA端子やDVI端子と違う点は、映像や音声など1本のケーブルでまとめる事が出来る所です。テレビやDVDプレーヤーなどにも搭載されています。
・Thunderbolt・Thunderbolt 2・Mini DisplayPort
Thunderboltは、主にApple社のコンピューターに搭載されている端子です。
Thunderbolt・Thunderbolt 2・Mini DisplayPortのどれも形状は同じですが、転送速度などが異なります。後方互換性がありますので、現状ではThunderbolt 2の方を購入しておけば間違いありません。(Thunderbolt 3は別形状なので注意が必要です)
DisplayPort
ディスプレイ向けの規格として出来た比較的新しい方式です。著作権保護技術のHDCPをサポートし、これを利用した映像と音声の伝送に対応しています。前述のHDMIとともに多くのパソコンの映像出力端子として採用されています。
ディスプレイ表面加工(光沢有り、光沢無し)
ディスプレイの表面加工には、
- ・光沢有り(グレア)
- ・光沢無し(ノングレア)
の2つがあります。
光沢有りの方が見た目が鮮やかで明るく感じますが、使用時に蛍光灯や室内の様子が映り込んでしまい、見づらい場合や目が疲れやすいなどのデメリットもあります。
光沢無しの方は見た目の派手さはありませんが、ディスプレイへの映り込みがありませんので、長時間使用しても目が疲れにくいというメリットがあります。仕事向けのパソコンには光沢無しが選ばれることが多いですね。
どちらも一長一短ですので、パソコンの使用時間や用途によって好みで選んでいただいたらと思います。
パソコン購入時のディスプレイの選び方
パソコン購入時のディスプレイサイズの選び方としては、
- ノートパソコンであれば、持ち運んで使うかどうか?
- デスクトップパソコンであれば、設置場所にスペースがあるかどうか?
が大きなポイントになってきます。
持ち運びや設置場所に制限が無いのであれば、ディスプレイサイズは大きい方が見易く使いやすいのでオススメです。
先程も出てきたこの液晶ディスプレイは24インチですが、Excelを全画面で表示されると、横はAからZ列まで、縦は1から30行まで表示させることが出来ます。家庭用途はもちろん、お仕事の事務作業の効率アップも期待できる大きさです。
コメント