CPUってなに?
CPUとは、”Central Processing Unit”の略で日本語で言うと、「中央演算処理装置」と呼ばれる部品です。
CPUは一般的なパソコンには必ず搭載されていて、人間でいうところの「頭脳」や「脳みそ」と例えられるパーツ(部品)です。パソコン上のさまざまな計算処理を担当しています。
人間と同様、パソコンも頭が良ければ、様々なことをスムーズに処理することができます。パソコンの動作が快適で素早いかどうかは、まずこのCPUの性能が重要になってきます。
CPUの違い
CPUは毎年のように新しいモデルが発表され、種類がどんどん増えていますが、必ずしも新しい年代のCPUの方が処理能力が高いというわけではありません。
大きく分けて、
・動作周波数・クロック数
・コア数
・スレッド数
の3つの要素で処理能力の良し悪しが決まってきます。
動作周波数・クロック数とは?
動作周波数・クロック数とは、CPUの名前の後ろに記載されている「2.0GHz」や「3.6GHz」などの数字部分のことです。数字の後ろについている単位の「GHz」は、「ギガヘルツ」と読みます。
CPUは動作周波数に合わせて様々な処理を実行するため、この数字が高いほど処理回数が増え、処理速度(パソコンの動作)が速くなります。
動作周波数が高いというのは、人間に例えると「頭の回転が速い」ということになります。
コア数とは?
コアとはCPUの中心部にある実際に処理を実行する回路のことです。最近のCPUでは、複数のコアが内蔵されていることが多くなっています。CPUに送られてくる命令を、複数のコアで同時に処理出来るため、コア数が多いと処理速度も速くなります。
少しデフォルメして人間で例えると、
・夏休みの宿題を1人でやるとなかなか終わりませんが、4人集まって分担してやれば、作業時間は1/4で済むようなイメージです。
・大掃除を1人でやるとなかなか終わりませんが、家族で分担してやると早く終わるようなイメージです。
ですので、コア数が多い方がパソコンの処理も速くなります。
しかしながら、パソコンの演算処理も分担して行えるものと、分担して行えないものがあるので、作業内容によっては効果があまり出ないこともあります。
普通、読書感想文を分担したり、トイレ掃除を分担したりはしないのと同じです。これも人間と似ていますね。
スレッド数とは?
「8コア16スレッド」のようにCPUの性能欄にクロック数やコア数などと共に記載されていることがありますが、スレッド数はパソコンから認識される、見た目上のコアの数を表します。
前述のコア数のことを「物理コア数」、スレッド数のことを「論理コア数」とも呼びます。
何のことだか、わかりませんね。
わからなくても大丈夫です、スレッドのことはわからなくてもパソコンは使えます!
またまた人間に例えると、コア数が人間の数だったのに対して、スレッド数は1人の人間が同時に複数のことをこなすことに似ています。
・ご飯を炊きながら、みそ汁を作る。
・お風呂に入りながら、読書する。
など、人間が難しいことを同時にするのはちょっと無理がありますが、CPUなら余力があれば同時に違う処理を行うことが出来ます。CPUの性能が良ければ簡単な作業は余力が残りますので、この余力の部分を効率的に使うために、処理作業を分割したものがスレッドです。分割して処理作業を行うので、処理速度を上げる効果があります。
ただし、物理的にコア数が増えているわけでは無いので、速度の向上は物理コアの余力次第になります。
パソコンがいくら賢くても、人間と同じで自分の能力以上の作業はこなせないということです。
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